STORY
ストーリー

僕と死神くん

腐敗しきった政治、先の見えない大不況。停滞感だらけの現代社会を正すべく、異世界から現れたヒーローが、死神界の王子・死神くんだ。不要な人間を間引きし、社会をより良き方向へ導くため、死神くんは今日も逝く!
―――現代社会の抱える問題をブラックかつハートフルに描いた超人気少年漫画『僕と死神くん』。ハリウッド映画化も決定したある日、作者・小林コロンバインが突如として謎の失踪を遂げる。担当編集者である榊原栄一はアシスタントと共に彼の捜索に当たるのだが、そこで彼らが見たのは、巨匠と呼ばれた男の過去に潜む漆黒の闇であった……。
ポップンマッシュルームチキン野郎の代表作・死神くんが、満を持して装いも新たに蘇る!

KNOCK KNOCK KNOCK 或いは別れた記憶たち

自分と他人の脳を接続する機械、通称コネクト。それを使って他人から【記憶】や【アイデア】を聞き出すことを生業としている男がいた。彼のもとに、アルツハイマーになった老作家の頭の中から未発表作品の【アイデア】を見つけ出して欲しいという奇妙な依頼が舞い込む。依頼人は、そのアイデアを元に老作家の遺作短篇集を作り、一儲けしようとしているようだった。
この物語は、彼が老作家の頭の中から見つけ出した奇妙な物語を中心に描く短篇作品集である。だが同時に他人の脳に入り込み続けた男の、切なく残酷な人生の旅路を描く一代記でもある。
自分の本能に正直になって死にゆくか、全てを偽って生き続けるのか……決めるのはいつだってあなた自身なのだ。