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2020.6.20[sat]~28[sun] シアターサンモール

『R老人の終末の御予定』
『コチラハコブネ、オウトウセヨ』


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『R老人の終末の御予定』
これは、地球上で初めて結婚したロボット夫婦の、ハートの無い愛情物語。
人類が死滅してから、どれだけの季節が流れただろう。新たに地球を支配したのは、人類の使っていた電子機器が進化したロボットたち。彼らはかつての支配者を真似て法を作り、秩序を生み出し、社会を創生した。だが、知性あるところに争いは起こる。かつて人類が東京と呼んだ都市では、ヨドバシファミリーとビックファミリーの二大マフィアの争いが年々激化の一途を辿っていた。数千年以上前から続くこの抗争は、いつ始まり、なぜ自分たちが争っているのか、最早どのロボットにもわからない。回路も凍てつく真冬の夜、ヨドバシファミリーの御曹司・エレキギターとビックファミリーの令嬢・電気ポットが禁断の恋に落ちた。許されざる恋路の果て、新世界を求めて荒野に逃げ去った二人が見つけたのは、一枚の古びたメモリーチップ。そこに残されていたのは、地球上で初めて結婚したロボット夫婦の奇妙で残酷な1000年間の記憶だった……。

『コチラハコブネ、オウトウセヨ』
陽気な三文役者・正田敏樹は、不幸な事故で頭部を強打、意識不明の重体となる。医者は「意識が戻る可能性は北朝鮮がアメリカと戦争して勝つ確率と同じくらい」と診断。周囲の人間は絶望するが、当の本人は諦めない。何しろ身体は動かないが、敏樹の意識自体はすぐに戻っていたからである。彼は何も見えない暗闇の中で叫ぶ。「誰か、俺をここから出してくれ!」。彼が植物人間となって半年も経った頃、かつての芝居仲間が奇妙な上演会を提案する。「芝居が好きだった敏樹の為にかつて彼が演じた作品を彼の前で上演しよう。あいつのことだから、ひょっこり起き上がって自分の台詞を言うかもしれない」。愛する友人を起こす為、一人の俳優を欠いたまま上演される数々の物語……。これは、その一部始終を描く不可思議な短篇集である。上演会は毎年のように続けられ、物語は敏樹の暮らす暗闇の中に小さな光を灯す。光は影を作り、その影はやがてあなたの生きる糧となる。

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